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治療方法 CPAP治療のQ&A

CPAP治療に関し、患者さんから多く寄せられる質問をまとめました。このほかにCPAP治療やCPAP装置に関する質問がありましたら、かかりつけの医師にご相談ください。
(CPAP治療は医師の処方のもと行われる治療であり、CPAP装置は医療機関から貸与されます。)

CPAPの消耗品について

  1. Q1. マスクのまわりから空気が漏れてしまいます。どうしたらよいですか?

    マスクは鼻と口の位置を正確に合わせ、空気が漏れないようにしましょう。使用しているマスクのフィッティングガイド等をよくお読みになり、マスクが正しくフィットするように調節してお使いください。マスクは強く締めすぎると痛くなったり、顔に赤くマスクの跡が残ったりすることがありますのでご注意ください。

  2. Q2. マスクが古くなったので、新しいものと交換したい。
    マスクが古くなるとフィット感がなくなり、治療効果が低下する要因になります。マスクは消耗品のため、フィット感がなくなったと感じた場合には医療機関にご相談ください。
  3. Q3. ホースに亀裂が入ってしまったのですが、そのまま使用できますか?
    CPAP治療は、患者さんの状態に応じて医師が適切な空気圧を設定しています。ホースに亀裂が入ってしまうと、設定した空気圧が適切に供給されず、治療効果が低下する要因になります。また、CPAP装置が正常に作動しない恐れもありますので、医療機関ご相談ください。

CPAP使用中の乾燥について

  1. Q4. CPAPを使用すると口やのどが渇くのですが、どうすればよいですか?
    CPAP治療中(睡眠中)に口を開けていると、のどが渇くことがあります。口やのどが乾燥すると睡眠中、無意識にマスクを外してしまうことがあります。

    (1)口が開くのを防ぐ

    本来、呼吸は鼻で行いますが鼻づまりがあると口呼吸になってしまいます。鼻づまりがある方は医師にご相談ください。
    また、あごを抑えるバンドなどを使用することで口の開きを防ぐことができます。口が開かないようになると睡眠中ののどの乾燥も防ぐことができます。気になる方は医師にご相談ください。

    (2)室内の温度や湿度を調節する

    本来、呼吸は鼻で行いますが鼻づまりがあると口呼吸になってしまいます。鼻づまりがある方は医師にご相談ください。
    寝室環境が口やのどの渇きの原因になっていることがあります。寝室の温度や湿度は、睡眠の質を向上させるうえでも重要なポイントです。とくに冬場は寒すぎないように、就寝前に室内を温めておきましょう。室内の湿度は季節を問わず50〜60%を保つように調節すると乾燥しにくく、睡眠に適した環境といえます。

    (3)専用の加湿加温器を使用する

    (1)や(2)の対策を行っても改善しない場合には医師に相談し、CPAP専用の加温加湿器を使用しましょう。

CPAPのしくみや装置について

  1. Q5. CPAP装置から送られる空気は濃縮された酸素ですか?
    CPAPは、装置のなかのモーターが作動することで、外気に圧力をかけてマスクへと流しています。そのため、酸素濃度はお部屋の空気と同じです。
  2. Q6.引っ越しをする際、CPAP装置はどうしたらよいですか?
    転居が決まったら、必ず医師にご連絡ください。CPAP治療は継続が重要です。転居時にCPAP治療を中断することがないように、現在受診している医療機関に相談のうえ、転居先の近隣の医療機関を紹介してもらってください。

CPAP治療について

  1. Q7. CPAPをしなくてもいびきなどの症状が出なくなったため、使用を中止してもよいですか?
    CPAP装置は治療機器であり、薬と同様、医師が処方しています。CPAPは、使用している間、無呼吸や低呼吸を改善する効果があるもので、もとの睡眠時無呼吸症候群(SAS)を治すものではありません。いびきなどの症状が改善したと感じても、患者さんの判断で使用を中止することはできません。CPAPによる治療の中止を希望される場合には、必ずかかりつけの医療機関へご相談ください。
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